
自分は自分なりにできていると思わない事
前回、「[自分の世界に閉じこもらない事](#)」というテーマでお話ししましたが、今日はその続きとも言える内容です。「自分は、家庭のことをちゃんとやれている」——そう思っている方ほど、一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。
家族の生活は「チーム戦」
まず前提として、家族の生活はチーム戦です。一人で完結するものではなく、家族というチームで日々を運営していくもの。これは、誰もが頭では分かっていることだと思います。
では、実際にご自身の暮らしを振り返ってみてください。

「決められたことをやる」と「決めることを考える」は、まったく別の仕事
仕事をしながらも、決められたことはきちんとやっている。ゴミ出し、子供の送迎、食後の食器洗い、お風呂掃除等。担当が決まっていれば、それをこなすことはできる方が多いはずです。
しかし、ここで一つ考えていただきたいことがあります。
その「やること」を、そもそも考え、決めたのは誰でしょうか。
ゴミの日を把握し、分別のルールを整理し、子どもの学校行事や送迎のスケジュールを組み立て、家事の分担そのものを設計する。「何を、いつ、どうやるか」を考えるという仕事は、決められた作業をこなすこととは、まったく別の労力です。
「決められたことをやっているから、文句を言わないでほしい」というスタンスになっていないか
仕事もしているし、決められた家事もやっている。だから文句を言わないでほしい——そんなスタンスで生活していないでしょうか。
家に帰り、決められたタスクが終わったら、あとは何も考えずに自分の好きなことをして過ごす。それが日々のパターンになっていないでしょうか。
もしこれに心当たりがあるなら、少し立ち止まってみてください。生活の中で「何を決めるか」を自分の頭で考えることを、知らず知らずのうちに手放してしまっているかもしれません。
「考える」を、パートナーに丸投げしていないか
ここで、何が言いたいのか。
生活する上で必要な「決めること」を、自分の頭で考えられているかどうか、ということです。決めること自体を、パートナーに丸投げにしてしまっていないでしょうか。
「決められたことだけやってくれれば助かるから、あなたは仕事に集中していいよ」——この言葉は、しっかりと意見のすり合わせを行い、「それが良い結果になる」とお互いが納得した上でのものであれば、立派な役割分担として成立します。何も問題はありません。
けれど、そう明確に言われているわけではないのなら。おそらくパートナーは、日々の暮らしを回すために「考える」という、目には見えない時間と労力をかなり割いているはずです。

「やっている」の中身を、もう一度見直してみる
決められたことをやることは、もちろん大切です。でも、それだけで「自分は自分なりにやれている」と思ってしまうのは、少し早いかもしれません。
家族というチームの中で、自分がどれだけ「決める」というプロセスに関わっているか。一度、振り返ってみてください。それに気づき、行動を変えていくこともまた、日々の暮らしを豊かにする一歩になります。

休日に家族で楽しめることを考えてみる
「考える」を分担すると言われても、何から始めればいいのか分からない。そう感じる方も多いと思います。
そんなときは、まず休日に家族で何をして楽しむか、自分から考えてみてください。それだけでいいのです。決められたタスクをこなすのではなく、「何をするか」を自分の頭で考え、提案してみる。
たったこれだけのことかもしれませんが、パートナーがいつも一人で担っていた「考える」という負担を、少しだけでも肩代わりすることになります。小さな一歩ですが、そこから「考えることを分け合う」感覚が、少しずつ生活に根づいていくはずです。
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軟骨先生
2級FP技能士 / 独立系ファイナンシャルプランナー
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